初心忘るべからず

ざわついた5月から一転

6月はとても平和な時間を過ごす事が出来た。

特に変わった試みもしていないのに

何か子供達が穏やかだった。

管理者の中島と

ざわついた数か月を振り返ることにしたのだが、

原因が分からない・・・。

じゃあ、ここ数年を振り返ってみようとしたら

原因が分かった。

そもそもeggという施設を立ち上げた時の気持ちと、

私達が作りたい空間とは?をテーマに

話し合った。

2020年は利用してくれる子が安定せず、

もっと中身のある活動をしてアピールしようとした年。

2021年はその成果あってか、

徐々に利用してくれる子が

安定した年。

2022年は利用希望が定員超えしてしまうくらい

利用してくれる子が増えた年。

しかし、

利用を希望してくださった方の大半は

ここ西区今宿近辺。

当時はあまり気にしなかったが、

ここに大きな問題があった。

利用を希望された方は、

どうしてeggなのだろう?

なんて事は考えず、2021年以降気持ちを入れ替えた

成果なのだと

勝手に思っていたことが間違いだったのでは

ないかと気づいてしまった私。

全員の方ではないが、

「近い・楽しそう・お出かけ多め」

が魅力的に見えてしまったのでは?

というのが今回のテーマ

確かに、

毎回中島が仕事の合間や自宅にも持ち込んで

仕上げるブログ。

これはeggの利用を考えていただける方々への

重要なコンテンツの一つ。

又、現在利用してくださる保護者様へ

見ていただきたいという

思いでアップしてもらっている。

HPにも活動内容に

バスでお出かけや、夏祭りにBBQなど

盛沢山な内容で作っている。

eggを利用してもらいたいという思いを

全面的に上げているのだが、

肝心なことが伝わっていない。

それは、

社会性をはぐくんでもらう

これこそがeggをやろうと思った

一番の理由。

色々な特性のある児童さんが

20人近く来てもらえるeggも

来年で10年になる。

一言で10年と片付けられないくらい、

楽しさと辛さが入り混じった期間。

1人の子供でも育てる事なんて難しいのに、

複数の特性の違う子供達と毎日向き合う事は

それなりの覚悟が必要となる。

毎日起こる出来事は、殆ど覚えているが、

eggでの活動には

一貫して社会性というテーマ

があった。

そこに共感して

子供の卒業まで利用してくださった

方々も数知れず。

どちらかというと、

eggから少し遠めにお住いの方々が多く、

なんなら、お住いの隣に放デイがある人が

わざわざeggを利用してくださっている方も少なくない。

そんな期待に応えたいという思い一心で

駆け抜けた約10年。

楽しいのは当たり前、

お出かけやイベントは

子供達への感謝の気持ちと、

生きづらい世の中で

頑張って生きている子供達への計らいにすぎない。

先日嬉しい出来事があった。

eggを利用したいというお問い合せがあり、

連絡後、ご両親と子供さんで

eggまで足を運んでいただいた。

住まいはeggから少し距離のあるところだが、

eggの関りを知って見学にきたそうだ。

色々ある放デイの中でも

社会性をはぐくむ事に力を入れているところに

共感してくれたそうだ。

この私の書くegg通信も

全部目を通してくれたそうだ。

面談後、

子供さんの体験も予定にいれてくださるそうだが、

「近い・楽しそう・お出かけ多め」

で選んだのではなく

私達の一番の理由で見学に来てもらえたことが

とても嬉しかった。

ここ数年

放デイもegg近辺にもたくさんできている。

それぞれが個性を持った取り組みで

行なっている。

脳科学や体幹トレーニング等々・・・。

きっと専門的な研修なんか受けてる人達が

やっているんだろう(知らんけど)。

子供達の成長を期待させる

魅力的なワードだ。

私達なんて

とうてい太刀打ちなんて出来ない。

ただただ、生きづらい世の中で

頑張って生きている子供たちが

大好きな私達には、

eggに来たら思いっきり遊んで、

勝った負けたで一喜一憂して、

いっぱい友達とケンカして、

いっぱい私達に叱られて、

いっぱい私達に褒められて、

いっぱい笑って、

いっぱいお出かけして、

いっぱい色々な人と出会える機会を設ける

くらいしか出来ない。

しかし

その中で社会性をはぐくんでもらえたら

この思いに共感してもらえる人が

これからもいてくれたら

私達を信じて

子供達の成長を共に見守ってもらいたい。

きっと、

ここ数年

ざわついた原因は大人である私達だった。

初心忘るべからず