egg通信  電子版vol.36

surrender

今年も残すところ僅かとなった。

そこで

今年一年分のegg通信を読み返し、

今年も色々あったなと

改めて日々の出来事を思い出したりも

したのだが、

今年は何かが違った

一年だった気がしてならない。

今年のeggは

一言でいうと、

転換期を向かえたという言葉に尽きる。

egg立ち上げ当初から今までの間、

egg間で問題視されてきた、

子どもたちに振り回されるという現実。

放デイのルール上

保育士や教員免許等の資格保有者

を雇用しなければならない

その教育者の方達さえも、

手を焼く現実。

子ども同士のいざこざを治める事が

精一杯の現実。

案の定、

今年はたくさんの児童さんが

eggを離れていく

という結末を迎えたのだった(ちゃんちゃん)。

ただ私は

これは想定内であり、

驚きでも何でもない。

むしろ

チャンス到来と思った。

私は常々

何のための放デイなのか

誰のための放デイなのか

考えながら

ずっと悔しい思いを抱えながら

運営してきた。

学校や家庭でも手に負えない子を

それも20人近い子達を

放デイに任されるという重圧。

いくら資格がある方達でも

大変に違いないはず。

そのような子達に

あれやこれやと

趣向を凝らした事をやったところで

それは一時的な出来事にすぎない。

目的からズレた考えで運営してきた自分がそこにあった。

いや、

そうするしかなかったという言葉が適切かもしれない。

いつ頃なのか

eggが掲げている根本が

別物になってしまった。

この別物の根本を変えなければ、

状況は変わらない。

このご時世

雇用を求めても働き手が来ない時代。

私と中島が奮起したところで

限界がある。

しかし、

別物の根本を変えるきっかっけが

とうとう

今年になってやってきたのだった。

そこには、

今年後半から

新しい仲間たちを

迎え入れる事が出来た事が

一番大きい。

新しい仲間たちは、

子供達に忖度が一切ない分、

子供達に振り回される事はない。

ちょっとした時間でも、

全力で子供達と関わってくれる。

そのおかげで、

本来やるべきeggの取り組みが

出来る体制になれた。

そして、

前回のegg通信でも述べた、

little eggの子達と

毎日充実した活動を

行なえるようになれた。

ここほんの数カ月の間で、

いつも隅っこにいた子達も、

活き活きとした表情で

活動に参加してくれるようになった。

これぞ

私が求めていた

チームワーク。

私達は

子どもたちの成長のために

約10年間関わってきたが、

結局

大人があれやこれやと

言ったところで

子ども自身は変わらない。

子どもたちの事は、

子供たちにしか分からないという事。

そのために

変われるきっかっけになるような活動を

今でも常に一番に心掛けている事だが、

私達が持つ最大限のスキルで

手を尽くしても、

そこに応えてくれるかどうかは、

結局

子ども次第である。

「自分の殻を破るのは自分自身」

これがeggが求める根本。

10年目のegg

やっと

子どもたちに振り回される問題から

解放される時が来た。

もうその場しのぎの関りを

する時代は終わった。

もう降参します(笑)。

これからは、

子どもたちが抱えるそれぞれの問題に

eggらしく応えていけるよう

やっていくだけ。

障がいを持つ子供達に

どのような関わり方が最適なのか、

日々考え、

行動する私達ですが、

私達の力不足で子供達がeggを離れても、

eggらしく

やっていくだけ。

ただそれだけ。