egg通信  電子版vol.45

9月1日

暑い日が続いた9月

 

後半から少しずつ暑さも和らいできて、

 

久しぶりに近くの公園に出かける日もあり、

 

児童さん達も

 

久々の公園に

 

満足そうな顔が見られた月でした。

 

 

9月に入り、モニタリングの時期という事で

 

保護者の方々にもeggまで足を運んでいただきました。

 

お忙しい中、ご訪問いただき

 

ありがとうございました。

 

児童さんに対しての現在の悩みや不安など

 

お聞かせいただき、

 

私達eggでこれから何が出来るのかという課題も出来て、

 

充実した月でした。

 

 

おかげさまで私達eggは

 

今年の9月1日で丸10年を迎える事が出来ました。

 

障がいという

 

児童さんや保護者の方が抱えている問題に、

 

私と管理者の中島なりに

 

応えてきた10年間。

 

 

eggに雇用して働いてくれた方々は、

 

軒並み入れ代わり立ち代わりの

 

10年間でしたが(苦笑)、

 

唯一10年間のeggを知っている中島と、

 

この10年間を振り返る事が出来ました(笑)。

 

 

今は10年前よりも多くの

 

事業所があり、

 

事業所ごとにカラーがある中、

 

保護者の方々も、

 

自分の子供に合う

 

そして

 

ライフスタイルに合う

 

事業所が求められている時代です。

 

 

10年間

 

他の事業所がどのような

 

特徴があるのか

 

気にしたことは一度もないですが、

 

私達eggは今の時代の

 

ニーズに合っているのかを

 

考えた時がありました。

 

 

正直、現在のeggは

 

10年前より順風満帆とは

 

言えません。

 

 

きっと放デイのニーズが

 

変わってきているのでしょう。

 

しかし、

 

今の時代に求められるニーズに合わせていくと、

 

誰のための

 

何のための

 

放デイなのか

 

という疑問と対峙する

 

自分がいました。

 

 

eggの10年間は、

 

只々、

 

eggに来てくださる児童さんの事だけを、

 

そして、

 

児童さんの特性に

 

どれだけ入り込めることが出来るのかだけを、

 

考えて取り組んできました。

 

 

落ち着きのない子

 

こだわりの強い子

 

勝ち負けにこだわる子

 

思い通りにいかないとパニックになる子

 

直ぐに手を出して暴れる子

 

コミュニケーションが取りづらい子

 

等々。

 

 

eggに10年の間で利用してくださった児童さんの

 

主な特性ですが、

 

おそらくこのまま変わらなければ、

 

この子達は社会的に

 

受け入れがたい特性を持った

 

大人になるでしょう。

 

では、このような子に、

 

学校や、小児の心療内科で先生と呼ばれている方の中で

 

どれだけの人が、

 

この特性のある子を理解し、

 

ゴールに導いてくれるのでしょうか。

 

 

杓子定規な教育(serious?)

 

薬を処方して様子を見る(serious?)

 

それがゴール(unbelievable!!!)

 

 

私もこの特性を持つ子に対しての

 

ゴールへの導き方の正解なんて未だに分かりません。

 

 

しかし、

 

少なくとも

 

このeggを通して、

 

成長し、変わっていった児童さんを

 

全員ではないですが、

 

たくさん見てきました。

 

現在eggを利用中の児童さんも

 

以前とは比べ物にならないくらい成長した子が

 

たくさんいます。

 

 

私達eggの10年間、

 

どうやって

 

この特性のある全ての子に対して、

 

ゴールまでのアプローチをしてきたのか。

 

それは、

 

障がいあるなし関係なく

 

子どもたちすべてに

 

可能性があると信じて、

 

ゴールまでの間、

 

私達がたくさん話を聞いてあげる事や、

 

児童さん達も周りの子達を見て、

 

良い事も悪い事も知って、

 

人を見て学ぶ事や、

 

私達といっぱい笑って過ごす事や、

 

出来た事をいっぱい褒めてあげて、

 

自己肯定感を伸ばす事。

 

 

自分の殻を破るまで、

 

否定せず見守る。

 

ただそれだけ・・・。

 

これからも、 変わらず、ずっと・・・。

 

 

eggも

 

これからどれだけ続けられるか

 

分かりませんが、

 

私達の関りを信じてくれる方が

 

いるまでは、

 

そして、

 

毎日笑顔で

 

eggの扉を開けて

 

来てくれる子がいるまでは、

 

私達らしく

 

11年目を

 

楽しみたいと思った

 

そんな9月でした。