感覚は道標

今からちょうど3年前から開始したlittle eggという活動。

eggと言えば、外でおもいっきり遊ぶというイメージや、

やんちゃな子が多いというイメージが付き始め、

利用を希望される子達が、年々そっち寄りに

なり始めた時期。

しかし、egg立ち上げの初期の頃から

利用してくださっている

「自分の気持ちを上手に表現できない子達」

どうしたらいいのか。

タイプの違う子達が増え始め、

同じ活動が難しくなってきた時期。

この自分の気持ちを上手に表現できない子達とも

ちゃんと関わっていきたい、

そんな思いの中で生まれた活動、

それが

「 little egg 」

とは言うものの

どのような活動にすれば

いいのかわからないまま始めてみたが、

園児をあやすような事しか思いつかない

日々が続いた。

そこで、

もっとシンプルに考えていこうという

気持ちになり、

敢えて、

きっと出来ないだろうという事に

チャレンジする事にしてみた。

案の定、出来ないのだが、

それを出来るにするという

目標が出来た。

そして

積み重ねていく中で、

それが出来るようになる瞬間は、

鳥肌レベルで感動する。

その子もとてもいい表情で笑ってくれる。

私は

出来ないという偏見が

この子達の成長を止めてしまう

とても罪深い事にきづいた。

それから3年経ち、

little eggを始めた頃の子から、

new kidsも参加し、

little eggの活動に普段興味を示さなかった

kidsも参加してくれる活動になった。

「あぱぱ」としか言えない子も

私達に伝わる言葉が出てきてい

る。

あの小さな手で

時間がかかっても

切ったり

貼ったり

塗ったり

描いたり

編んだり

頭を使う事もやったり

日常の出来ないに向き合って、

一生懸命にやり遂げようとする姿が

とても愛おしい、

そんな活動になっている。

今までの私は、

子どもたちに、ここeggに来たら

「きっと楽しい事があると思ってもらいたい」

という事ばかりに気を取られていたが、

little eggという

私達が楽しいという気持ちになることも

大事なのだと思えるようになった。

2014年からやり続けてきた感覚を見失わないように

10年目のegg

まだまだ進化していきます。